ヌーヴェルヴァーグ

フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダールの映画が、よく上映される時代がありました。トリュフォーも、ゴダールも、シックなイメージがありましたが、実際に拝見すると、また、いろいろな考察を感じました。トリュフォーは、とても丁寧に、それぞれのカットが美しく表現され、非常にわかりやすく、またそれぞれのカットに芸術性を感じました。心理描写が、とても繊細に描かれているのも特徴のひとつではないかと思いました。

ゴダールはセリフが哲学的で、理論的で、いつのまにか、ゴダールの世界に引き込まれていくのです。モノクロもカラーも、それぞれ画面構成が美しいと思いました。時折、セリフも映像も、ゴダールの心の中にある詩のような世界が現れて、それを追いかけて行く、さまざまな事を感じました。2018年6月6日